「Progateは意味ない」って本当?活用法についても解説
プログラミング学習に興味がある方なら、一度は「Progate(プロゲート)」という学習サービスについて聞いたことがあるのではないでしょうか。
とっつきやすいカリキュラムやデザイン、会員登録後すぐに学習をスタートできる手軽さはプログラミング学習初心者を中心に大きな注目を集めていますが、一方で「何度繰り返しても意味がない」「これだけでは不十分」との声も。
そこで、ここでは「Progateは意味がない」と言われる理由やProgateの有効的な活用法、ドットインストールとの違いついて解説します。
目次
Progate(プロゲート)は「わかりやすい」と評判のプログラミング学習サイト
Progate(プロゲート)は、株式会社Progateが提供するオンラインプログラミング学習サイトです。
※一部は無料、全レッスンを学習したい場合は有料(月額1,078円)
JavaScript、Java、PHP、Python、Rubyなどの言語がゲーム感覚で気軽に学べる学習サイトとして2014年のリリース以来、利用者を増やしています。
Progateはプログラミングの基礎学習がメインであり、プログラミングにありがちなとっつきにくさを取り払い、まったくの初心者であっても抵抗感なく学習に取り組める独自のカリキュラムは「わかりやすい」と評判です。
今ちょうど、このProgateの利用を検討中の方はさまざまな評価、口コミを気にされていると思われますが、わかりやすさという点では問題ありません。初心者の方は積極的に活用してみましょう。
<講座修了後は就業先の紹介あり!仕事に直結するオンラインプログラミングスクール『UenoVarista』とは?→詳細を見る>
簡単すぎるから?「Progateは意味ない」といわれる理由
しかし、これだけ多くの初心者に親しまれているにもかかわらず、「何回やっても意味がない」といわれるのはなぜなのでしょうか。
初心者以外にとっては簡単な学習内容
Progateは初心者向けに設計されたプログラミング学習プラットフォームであり、その使いやすさと段階的な学習カリキュラムが特徴です。このため、既にある程度のプログラミングの学習経験がある場合、Progateのカリキュラムが簡単過ぎると感じる可能性があります。
とはいうものの、プログラミング初心者にとって、Progateは非常に有効的な学習ツールであることは確か。基本的な概念から始めて徐々に難易度を上げていくProgateは、初心者が抵抗なくプログラミングスキルを身に付けられるよう設計されています。
指示された内容を書く受動的な学習形式=実践力が身に付かない
まず、Progateで行われているように指示された内容を書いていく受動的な学習方法では、何かしらのサービスを作り上げる実践力まで身に付けるのが難しいでしょう。
教養としてプログラミングを学ぶのならまだしも、エンジニアを目指すのであれば、学習の早い段階から現場で通用する実践力を身に付ける必要があります。
Progateはその点で少々難点があるのです。
無駄な暗記学習に走ってしまう可能性がある
プログラミング学習において、コードの暗記はあまり意味がありません。なぜなら、コードを覚えていなくても調べればわかるからです。(調べることは禁止されてもいません)
この点、Progateではコードの学び方についてそれほど丁寧な説明があるわけではないため、人によってはスライド教材に登場するコードをすべて暗記しなくてはならないと思い込んでしまう場合でもあるでしょう。
コードの暗記はすべて無駄というわけではありませんが、効率的な学習方法ではありませんし、必須でもありません。
以上の2点から、「Progateはプログラミングへの心理的なハードルを下げ、楽しく初歩を学ぶ分には十分な学習システム・カリキュラムではあるものの、この学習だけでエンジニアになろうとするのは難しい」。
これがProgateへの大方の評価であり、「何回やっても意味がない」といわれる所以であると思われます。
<【プロデビューまで最短60日】250人の開発現場ノウハウから誕生したプログラミングスクール『UenoVarista』無料体験学習のお申込みはこちらから>
Progateを効果的に活用する方法
そもそも、Progateはプログラミング学習の初心者を対象にしたサービスです。
優れた学習システムゆえに大きな期待を寄せられるのでしょうが、基礎学習が中心となっていることを念頭に入れておきましょう。
この点をふまえ、Progateを効果的に活用する方法をご紹介します。
ドットインストールやUdemyで独学する前の予習として利用する
Progateは学習する言語のざっくりとした全体像を把握するには最適なツールです。
こちらで一通り学習してからドットインストールやUdemyの基礎学習動画を視聴すれば、独学でも割とすんなり理解できるでしょう。
動画学習から始めたものの、動画のテンポについていくのが難しかった方は、Progateでのスライド学習から入ってみてはいかがでしょうか。
プログラミングスクールの予習・復習の教材として使う
プログラミングスクールの講座をスムーズに受講したいときの予習用教材として、または講座を受講後「なんとなくわかっていない気がする」と感じたときの復習用教材として使うのも良いでしょう。
Progateはプログラミング言語の概念や構造、基本的な文法を非常にわかりやすく解説していますから、予習・復習の基礎参考書として使うことで、プログラミングスクールで習っている内容がすんなり頭に入ってくることがあります。
【なぜ?】無料のプログラミングスクールが成り立つ理由とおすすめのスクールについて解説!
なぜ無料のプログラミングスクールが成立するか?【Lifetime Engineer】では無料のプログラミングスクールに関心がある方に向けて、プログラミングが無料で学べる理…
言語選びのツールとして使う
プログラミングを学ぼうと決めてはいるものの、言語選びで迷っている方が多いかもしれません。実はプログラミング言語にはそれぞれの特性や難易度による相性がありますが、その相性確認のためにProgateを活用する手があります。言語の特徴を調べるだけではなく、軽く学習してみた方が、より精度の高い判断ができるからです。もちろん、本気でエンジニアを目指すのであれば相性のほか、その言語の将来性や需要においても多少の考慮が必要になることは留意しておきましょう。
ドットインストールとの違いは?
初心者の学習方法について色々と調べている方ならProgateのほかに、「ドットインストール」というプログラミング学習サービスも気になっているのでないでしょうか。
Progateとドットインストールはプログラミング学習の最初のステップとして語られる、いわば「初歩の2大教本」。どちらを利用した方がいいのか迷われている方が多いようですね。
Progateとドットインストール、両者の違いは学習スタイルにあり
どちらも初心者向けの学習メニューが充実しており、学習内容に大差はありません。
ただし、Progateはスライド教材を使用する学習スタイル、ドットインストールは講義動画を視聴する学習スタイルという点で異なります。
自分でスライドの説明を読んでコードを書くのがProgate。動画の中の説明を参考にしながらコードを書くのがドットインストールなのです。
初心者はどちらでもOK 結局は好みの問題
前述の通り、初心者向けの学習メニューであれば大きな差はありませんので、学習スタイルの好みで選ぶとよいでしょう。
「動画を視聴する時間がない」「空いた時間でサクサクと学習を進めたい」といった場合にはスライドで学ぶProgateがおすすめです。
Progateには学習用のアプリもリリースされていますから、移動中にスマホで学習できるのはうれしいポイントですね。
また、Progateは学習を始める前の開発環境の構築が不要です。学ぶ言語によっては相当てこずってしまうことも多い開発環境の構築作業ですが、このステップが省略できるので「最初で躓いて学ぶ前から心が折れてしまった」というようなことがない点もメリットです。
Progateが終わったら何をすればいい?
Progateで学ぶ内容は基礎ですから、一通り学習を終えた後はもうワンステップ進んだ学習が必要です。
プログラミングスクールで中級レベル以上の講座を受講する
そこでおすすめなのがプログラミングスクールへの入学です。プログラミングスクールでは初級レベルから応用レベルまで学べる講座がありますから、ここで中級レベル以上の講座を受講してみてはいかがでしょうか。
Progateでしっかり基礎固めしていれば、中級レベルの内容にもついていけるでしょう。
また、初級レベルの講座をスキップできるので、受講料の節約にもなります。
WebアプリやWebサイトを作ってみる
Progateで学習した知識をフル活用してオリジナルのWebアプリやWebサイト(HTML/CSS、JavaScriptを学習したWebデザイン既習者の場合)を作ってみましょう。
ショッピングアプリやレストラン予約アプリ、自己紹介サイトなどはおすすめです。完成度の高いものであればそのままポートフォリオになります。
ただし、制作前に開発環境を構築しておく必要があります。Progateでは開発環境の構築まで学びませんから、ここは書籍やWebサイトを参考にしながらがんばって構築していきましょう。
まとめ
Progateを1周、もしくは2周した後は上記のようにドットインストールやUdemyに移行するほか、実務を疑似体験できるProgateの応用版「Progate Path(プロゲート パス)」に挑戦するのもいいでしょう。
個人利用の場合は有料(60日間集中プラン:9800円、買い切り型:有料タスク490円~)になりますが、Progateとの相性が良ければ応用版でも引き続き楽しく学習できるかもしれません。
初心者が失敗しないプログラミングスクールの選び方とは?基準や避けるべきスクールを解説
初学者が失敗しないプログラミングスクールの選び方とは?【Lifetime Engineer】ではプログラミングスクールへの入学を検討している初学者の方に向け、失敗しないプ…
「Progateは意味ない」って本当?活用法についても解説
Progateが「意味ない」といわれる理由とは?【Lifetime Engineer】ではProgateが「意味ない」といわれる理由やProgateの有効な活用法、ドット…
【入門】Javaの基礎知識や特徴、挫折ポイントも解説!
Javaの挫折ポイントとは?【Lifetime Engineer】ではJava初心者向けて、Javaの基礎知識や特徴、プログラミング学習でありがちな挫折ポイントを解説して…