Webエンジニアの職務経歴書の書き方~例文や書き方のポイント、転職事情についても解説~

Webエンジニアの職務経歴書の書き方~例文や書き方のポイント、転職事情についても解説~

転職活動を進めるうえで避けて通れないのが職務経歴書の作成。
エンジニア未経験者はもとより、経験者であっても「職務経歴書の内容に自信がない」「職務経歴書に何を書けばいいのかわからない」といったような不安があるのではないでしょうか。
そこで、ここではWebエンジニアが職務経歴書の書き方のポイント、Webエンジニアの転職事情について解説します。

Webエンジニアの職務経歴書の書き方(例文あり)

Webエンジニアが職務経歴書に書くべき内容は通常の就職・転職の場合とほとんど同じですが、Webエンジニアとしてのポテンシャルが伝わる書き方である必要があります。
では早速詳細を確認していきましょう。

職歴

基本的なことですが、現在までの職歴を記載します。すでに退職している場合は前職までの経歴としてください。

未経験者の場合は当然ながらエンジニアとしての経験を書けませんから、ここでは経験した仕事をただ羅列するのではなく、エンジニアになったときに役に立ちそうなスキルや行動力があることが伝わるように書きます
たとえばレストランの責任者の方であれば、店舗のシフト管理や売り上げアップの工夫、部下の教育などの業務を経験しているはずです。この場合、接客で身につけたコミュニケーションスキルや、売り上げアップのために工夫してきた問題解決力などをアピールできるでしょう。
職務経歴には以下の項目を含めてください。

  • 会社名: 勤務していた会社の名称
  • 在籍期間: 年月から年月
  • 職務内容: 具体的な業務内容と役割
  • 実績: プロジェクトの成果や自身の貢献度

【経験者の職務経歴の例】
株式会社○○(2019年4月〜2023年3月)
役職:シニアWebエンジニア

(職務内容)
・ ECサイトのフロントエンド開発(React, Redux)
・RESTful APIの設計および開発(Node.js, Express)
・ 新機能の設計および実装、既存機能の改善

(実績)
・サイトのパフォーマンスを20%向上させ、ユーザーエクスペリエンスを改善
・ チームのコードレビューと技術的指導を担当し、プロジェクトの品質向上に貢献


【未経験者の職務経歴の例】

株式会社○○(2018年4月〜2022年5月)
役職:営業担当

(職務内容)
・顧客対応および新規顧客開拓
・営業戦略の立案および実行
・チームとの協働によるプロジェクト推進

(実績)
・営業目標を年間120%達成
・新規顧客獲得数を前年対比150%向上

<エンジニアリングに関連するスキル>
・問題解決力: 顧客のニーズに基づいたソリューションの提供
・コミュニケーション能力: チームメンバーや顧客との効果的なコミュニケーション

スキル 

持っているスキルを記載します。プログラミング言語やフレームワーク、ツールなどを具体的に挙げましょう。
エンジニア未経験者の場合でも、独学やプログラミングスクールで習得したスキルをしっかりとアピールすることが大切です。未経験である分、意欲を見せるためにもめいっぱいアピールしましょう。

【経験者のプログラミングスキルの例】
・ プログラミング言語: JavaScript, Python, Ruby
・フレームワーク: React, Angular, Vue.js, Node.js, Django
・ツール:Git, Docker, Jenkins
・ その他: SQL, NoSQL, AWS, Azure


【未経験者のプログラミングスキルの例】
(言語)
・ HTML/CSS:基本的なWebページの作成、スタイリングが可能
・JavaScript: 基本的なプログラミングロジック、DOM操作、イベントハンドリングが可能
・Python:基本的なスクリプト作成、データ処理

(フレームワーク・ライブラリ)
・ React:コンポーネントベースの開発が可能、簡単なSPAを構築
・Node.js:サーバーサイド開発の基本を理解し、簡単なAPIを作成

(ツール・技術)
・ Git/GitHub:バージョン管理、基本的なブランチ操作、プルリクエストの作成が可能
・ VSCode: 開発環境として使用、拡張機能の活用
・Webpack: 基本的なバンドル設定が可能

(データベース)
・ MySQL: 基本的なCRUD操作、テーブルの作成
・ MongoDB:ノーSQLデータベースの基本操作

(クラウドサービス)
・ AWS:基本的なEC2インスタンスの設定、S3の利用

(学習中の技術)
・TypeScript: 現在学習中、静的型付けによるコード品質の向上を目指している
・Docker: 基本的なコンテナの操作を学習中

保有資格

Webエンジニアの業務に役立つIT資格を持っている場合は職務経歴書に記載しておきましょう。Webエンジニアに資格は必須ではありませんが、取得することで書類審査や面接で有利になり、転職後も資格の知識が役に立ちます。ポートフォリオの作成が完了していれば資格取得を目指すのもおすすめです。
転職活動で有利になる資格には次のような資格が挙げられます。

  • 基本情報技術者
  • LPIC
  • AWS認定
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • Oracleマスター
  • HTML5プロフェッショナル認定資格

志望動機

どの企業に対しても言える当たり障りのない内容では採用担当者の心に響きません。
「それならうちの会社じゃなくてもよいのでは?」と思われる内容では、書類審査を通過できなくなります。ですから、志望動機の内容は、企業ごとに変えるのが好ましいでしょう
「なぜその企業に入りたいのか?」「なぜWebエンジニアになりたいのか?」を明確にして、説得力がある内容になるよう文章を作り込みます。たとえば、自分の過去の経験をもとに志望動機を準備すると、自分にしか語ることのできない説得力のある文章になります。

【経験者の志望動機の例】
貴社に強く惹かれた理由は、ユーザー体験を重視したプロダクト開発へのこだわりです。私は前職でユーザーの声を積極的に取り入れ、パフォーマンスを20%向上させることに成功し、ユーザー満足度が飛躍的に向上しました。この経験から、ユーザー視点に立った開発の重要性を痛感しております。
また、貴社の開発チームは最新の技術を駆使し、常に革新的なソリューションを提供していると伺っております。私はReactとNode.jsを用いたフルスタック開発に自信があり、これらの技術を駆使して御社のプロジェクトに新たな価値を提供できると確信しております。さらに、AWS認定資格とクラウド環境での実務経験も、御社のクラウドベースのプロジェクトにおいて即戦力となることができると考えております。

【未経験者の志望動機の例】
貴社に応募した理由は、ユーザー体験を重視した革新的なプロダクト開発に魅力を感じたためです。私自身、プログラミングスクールでReactとNode.jsを学び、Webアプリケーションの開発に取り組んだ際、機能を設計・実装する過程でユーザー視点の重要性を実感しました。

プログラミングスクールではHTML、CSS、JavaScriptの基本を習得し、Reactを用いたフロントエンド開発や、Node.jsを用いたサーバーサイド開発の基礎を学びました。また、Gitを用いたバージョン管理のスキルも身につけ、チーム開発の基本的な流れも理解しています。これらのスキルをさらに磨き、貴社のプロジェクトに貢献したいと考えております。

貴社の「ユーザーに最高の体験を提供する」というビジョンに強く共感していますので、その実現に向けて全力で取り組む所存です。

自己PR

現在自分が持っているスキルや資格を活かし、どのような業務を行えるか、どのような強みを持っているかをアピールします。Webエンジニアになることへの熱意や、将来のキャリアビジョンなど、自分を採用するメリットをイメージしてもらえる内容を記載します。

【経験者の自己PRの例】
私は常に最新の技術を学び、それをプロジェクトに積極的に取り入れています。ユーザーに最高の体験を提供することを目指し、努力し続けることが私の信条です。御社の開発チームで、これまでの経験とスキルを活かしながら、一緒に成長し素晴らしいプロダクトを作りたいと考えています。

【未経験者の自己PRの例】
私は新しい技術を学ぶ意欲と柔軟性を持ち合わせています。また、現職においては問題解決能力や持ち前のコミュニケーションスキルを活かし、チームでの協力やプロジェクトの推進に積極的に取り組んできました。特に、顧客対応を通じて得たユーザー視点を重視する姿勢は、エンジニアとしても大きな強みになると考えています。

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Webエンジニア志望者の職務経歴書 書き方のポイント

レジュメを書き方を指導する女性と指導を受ける男性

職務経歴書は自身の経歴やスキル、興味・関心などを集めた“自己アピール書類”ですから、応募者の能力・魅力が伝わりづらい内容では作成する意味がありません。
これからWebエンジニア転職を目指して転職活動をスタートさせる方は、次にご紹介する「職務経歴書の書き方のコツ」を参考に作成してみてはいかがでしょうか。

正しい日本語・読みやすい文章を心がける

Webエンジニアに限らず、どのような業界・職種の職務経歴書においても正しい日本語・わかりやすい文章で書くことは大前提です。誤字・脱字に注意するのをはじめ、一文が長すぎたり、抽象的な表現を多用したりすることがないよう必ず見直しましょう
「声に出して読んでみる」「他の人にチェックしてもらう」「重要な項目(使用言語や資格、経験職種など)は箇条書きにする」といったことは積極的に行ってください。

見栄えを整える

職務経歴書のフォーマットを整えることは大切です。読みやすいフォーマットやレイアウトを選び、適切なフォントや行間、見出しを使用して情報を整理しましょう。整然としたレイアウトにすることで、採用担当者が内容をスムーズに把握できるようになります。

スキルレベルは正確かつ具体的に記載する

職務経歴書には自分のスキルレベルを正確に記載することが大切です。
具体的には使用経験があるフレームワークやライブラリ、開発ツールなどを具体的に、どの程度まで使いこなせるか、何が得意か……といった内容を記載して、担当者に自分の現在のスキルレベルがしっかり伝わるよう意識してください。

プロジェクトについては可能な限り詳しく書く

経験者の場合は参加したプロジェクトの概要、役割、使用技術、成果をできる限り詳しく記載します。プロジェクトの目的や規模、自身の担当部分、使用した技術、自分がどのようにプロジェクトに貢献したかを具体的に述べることで、採用担当者に対するアピールポイントを明確にしましょう。

LinkedInやGitHubのプロフィールリンクを含める

LinkedInやGitHubのプロフィールリンクを職務経歴書に含めると、採用担当者が応募者のスキルやプロジェクトの実績をより具体的に確認できるので非常に有効です。
リンクを記載する際は職務経歴書の最後のセクションに、以下のようにリンクを記載します。

LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/your-profile/
GitHub: https://github.com/your-username

書き始める前に企業を研究しておく

書き始める前に応募企業について調べ、事業内容や部門・部署、経営理念、現役社員の経歴や担当業務などを把握しておきましょう。これらの情報をまったく知らずに書き始めると、応募企業が求める人物像とかけ離れた印象を与える職務経歴書になってしまいかねません。
採用担当者は求職者の職務経歴書をたくさん見ていますから、勉強不足な応募者はわかってしまいます。

また、企業ごとに職務経歴書を書き換えることもお忘れなく。同じ職種での応募であっても、企業によってアピールすべきポイントが異なってくるからです。

上記のほか、現役エンジニアの知人・友人、IT専門の転職エージェントに添削をお願いするのもおすすめです。プロならではの視点は積極的に取り入れた方が良いでしょう。

Webエンジニアの採用事情

面接で使用する会議室の椅子

Webエンジニアの採用事情についても軽く触れておきましょう。

フルスタックエンジニアは高需要

フロントエンド、バックエンドを問わず複数の開発工程をこなせるフルスタックエンジニアは高需要です。
フルスタックエンジニアはフロントエンド、バックエンドを問わず複数の開発工程をこなせるため、人材不足の企業においては重宝されます。また、複数のスキル・知識があるので効率的な開発と迅速な問題解決が可能であるうえ、人件費の抑制にもつながります。こうした理由から、フルスタックエンジニアはリソースに限りがあるスタートアップや中小企業での需要が非常に高いのです。
しかし、スタートアップでは革新的なプロジェクトやフラットな組織文化が魅力で自己成長の機会が多い一方、大企業並みの安定性や充実した福利厚生は期待できないでしょう。経験者が転職する際は、自身のキャリアビジョンに合った企業を選ぶことが重要です。

20代はポテンシャル採用で未経験でも転職できる可能性大

伸びしろがある20代であれば、応募者の潜在能力と将来の成長に期待するポテンシャル採用で転職できる可能性が高いでしょう。これはエンジニアに限らず、どの業界・職種にも言えることです。
ただし、若いからといってロースキルで許されるわけではありません。
「現場で鍛えれば、Webエンジニアとしてなんとかやっていけるだろう」と思わせる一定のスキルが要求されますら、勉強とポートフォリオの制作・管理・改善は怠らないでください。

30代の場合は20代より転職難易度が上がってしまう点は覚悟しましょう。
長期ブランクがあったり、職歴に専門性や一貫性がなかったりする場合はなおさら厳しくなりますから、該当する場合はスキルアップとポートフォリオ制作に注力し、さらに「絶対にWebエンジニアになりたい」という強い気持ちがわかるような志望動機を考えおいてください。

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まとめ

前述の通り、職務経歴書は“自己アピール書類”です。
スキルがあるのに書類選考で落とされる原因が、能力や情熱、人柄がまったく伝わってこない職務経歴書にあることは少なくありません。
今までの努力がたった数枚の書類で無駄にならないよう、職務経歴書はしっかり作り込んで転職活動に臨みましょう。

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LifetimeEngineer編集部
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