フリーランスエンジニアは年収2000万円を実現できる?年収アップの方法やコツを解説

フリーランスエンジニアは年収2000万円を実現できる?年収アップの方法やコツを解説

フリーランスエンジニアには高い需要があるため年収も上がりやすく、実際に高収入を実現しているフリーランスエンジニアが増えています。独立する際に「年収2000万円」という目標を掲げることも少なくないようですが、実際、この金額は現実的なものなのでしょうか。
そこで、ここではフリーランスエンジニアが年収2000万円を達成できるのか、どのようにして年収アップを目指すべきなのかを解説します。

フリーランスエンジニアは年収2000万円を達成できるのか?

フリーランスエンジニアは高い需要があるため、年収2000万円という数字も狙えそうに思えるかもしれません。しかし、現実的なところはどうなのでしょうか。
以下では、フリーランスエンジニアが年収2000万円を実現できる可能性について解説します。

2000万円の達成は難しいのが現実

結論から言うと、フリーランスエンジニアが年収2000万円を達成するのは簡単ではありません。実際に年収2000万円を超えている人はいますが、それはあくまでごく一部のフリーランスエンジニアに限られます。ボリュームゾーンとして非常に少ない形になるため、ある程度の妥協が必要になるでしょう。
しかし、年収2000万円がまったく不可能というわけではなく、高いスキルを持ちつつ、さまざまな要因が噛み合えば、年収2000万円を超えるケースもゼロではありません。

日本のフリーランスエンジニアの平均年収は400万円から1000万円程度

日本のフリーランスのエンジニアの平均年収はスキルや経験、専門分野、地域、仕事量、そして市場の需要に大きく左右されますが、400万円~1000万円程度と幅があります。

フリーランスエージェントのRelanceがフリーランスエンジニア1000名を対象としたアンケート調査を実施したところ、専業フリーランスエンジニアの年商は300万円~500万円未満が28.02%、500万円~800万円未満が29.1%となっており、このあたりがボリュームゾーンのようです。800万円~1000万円未満は12.56%にとどまっています。
(出典:Relance「【2023年版】フリーランスエンジニア白書」)

年商は税金や経費を差し引く前の額ですから、年収よりも大きな数字になります。この点も考慮すると、フリーランスエンジニアが狙える年収は2000万円どころか1000万円もなかなか難しいことがわかるでしょう。
ですから、これからフリーランスエンジニアとして独立する方は、まずは年収1000万円を目指してみてはいかがでしょうか。

なお、欧米のフリーランスエンジニアの年収は5万ドルから15万ドル(740万円~2200万円程度)と跳ね上がりますから、語学力に問題がなければ海外での活動を視野に入れるエンジニアが今以上に増える可能性があります。

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フリーランスエンジニアが年収を高める方法

フリーランスエンジニアが1000万円や2000万円を達成するには、目の前の業務に集中し、やるべきことをこなすだけでは難しいでしょう。それに加えてあらゆる工夫を凝らすことが、年収アップを実現するカギとなります。
以下では、フリーランスエンジニアが年収アップを叶える具体的な方法について解説します。

まずは実績を増やす

フリーランスエンジニアとして収入をアップさせるには実績を増やすことが重要です。特にフリーランスエンジニアになってから日が浅い場合は実力を証明できる実績がないので高収入の案件を受けられないケースがあります。そのため、まずは実績作りに力を入れて、フリーランスエンジニアとしての地盤を築くのがポイントです

フリーランスエンジニアとして高い評価を獲得し続ける

フリーランスエンジニアが年収をアップさせるには、高い評価を獲得し続けるのがポイントです。評価の高いフリーランスエンジニアには自然に条件の良い案件が集まり、高収入の案件を選びやすい状態になるからです。

複数の収入源を確保する

複数の収入源を確保するのも有効な方法です。フリーランスエンジニアとしての案件受注だけにとどまらず、ブログによる広告収入やプログラミングの講師・添削指導、専門メディアでのライター活動などさまざまな方面から収入を得ることで、トータルの年収を高められるでしょう。
将来的にはエンジニアという枠組みを超えて、オリジナルアプリやサービスを開発したり、エンジニアを集めてフリーランスチームを作って法人化したりするなど、新たなビジネスに挑戦してみるのも良いですね。

スキルアップを欠かさない

フリーランスエンジニアとして高収入を得るには、スキルアップを欠かさない意識も重要です。ITエンジニア業務は日々変化を続け、関連するデバイスや技術も進化しています。その流れに置いていかれないよう、勉強してスキルを磨くことは年収アップを実現するための必須条件と言って良いでしょう。過去に習得したスキルだけに頼っていると、最新の技術が必要になったとき、案件を受けられなくなる恐れがあります。そういった事態を回避するためにも、どんどん新しいスキルを習得していきましょう。
特に高度な専門技術やニッチな技術分野は少しでもいいので押さえておきたいところ。
具体的には、

  • 人工知能(AI)
  • データサイエンス
  • クラウドコンピューティング
  • ブロックチェーン技術
  • サイバーセキュリティ
  • IoT(モノのインターネット

・AR/VR

上記に関連する技術・分野です。
これらは市場での需要は高いものの供給(専門家の数)が限られているため、技術・分野に精通しているとフリーランスエンジニアとしてより高い報酬を得ることが可能になります。

人とのつながりを大切にする

フリーランスエンジニアには、人との交流を大切にする意識も必要です。どれだけ高いスキルを持っていても、人との交流範囲が狭いと限られた条件でしか案件を受けられない可能性があります。
普段から積極的にエンジニアのコミュニティに参加したり、仕事で知り合った人と交流を重ねたりして、人間関係を構築することも重要なプロセスです。

ポートフォリオの構築と更新

成功したプロジェクトや重要な業績を示すポートフォリオを作成し、潜在的なクライアントに対して自分の能力をアピールしてください。更新も忘れずに行いましょう。新しい技術を使ったものを公開できればベストです。
オンラインでの可視性を高めるために、ウェブサイトやブログ、SNSの活用もおすすめです。

情報収集をこまめに行う

フリーランスエンジニアとして活動する際には、情報収集も大切な作業です。ITトレンドをチェックしたり、最新技術についての情報を集めたりといったことは習慣にしましょう。有益な情報を素早く確保できるようになると、次の仕事につながる可能性があります。

フリーランスエンジニアが年収アップを実現するための働き方

フリーランスエンジニアが年収アップを実現するには、働き方を工夫するのもポイントです。フリーランスは自由な働き方ができるゆえに、少し油断するだけでも失敗につながる可能性があります。
以下を参考に、年収アップにつなげるためのフリーランスエンジニアの働き方を確認してみてください。

仕事と同時並行で営業する

フリーランスエンジニアとして仕事をする際には、同時に営業活動も行うのがポイントです。仕事をこなしつつ、「〇〇もできます」といった形でこちらから提案すると、新たな仕事を任せてもらえる可能性があります。
もちろん、フリーランスエンジニアとして営業するには、まず目の前の仕事をきちんとこなす必要がありますから、営業活動はクライアントと信頼関係を築いてから行うようにしましょう。

自己管理を徹底する

フリーランスエンジニアは、普段から自己管理を徹底することが重要です。フリーランスには誰も注意する人がいないため、つい長時間働いて体を酷使してしまいがちです。会社による労働時間の制限もないため、自己管理して働き方をコントロールする必要があります
自己管理が甘いと、結局仕事に集中できず、進捗に悪影響が出る可能性もあります。常に最善の状態で仕事に取りかかれるように、自分なりの自己管理方法を身につけておきましょう。食事や適度な運動といった生活習慣の見直しや定期的な健康診断の受診もその一環です

節税にも力を入れる

フリーランスエンジニアの収入アップには節税も大きく関わってきます。日本では収入が増えるほど所得税の額も増えるため、さまざまな形で節税に取り組むことがポイントです。たとえば、「必要経費はきちんと請求する」「青色申告などの控除を利用する」など、個人でもさまざまな節税方法が考えられます。
一度しっかりと節税について学ぶ機会を作り、自分でもできることを把握するのがおすすめです。

プライベートの充実も必要

フリーランスは仕事とプライベートの線引きが難しく、つい仕事にばかり時間をかけてしまいがちですが、プライベートもしっかりと満喫し、自分の暮らしができている人ほど高クオリティな仕事ができるようになる傾向があります。
プライベートを蔑ろにしていると、ある日突然働く意味やモチベーションを失い、仕事への情熱が冷めてしまう可能性もあります。年収アップには気力が必須となるため、燃え尽きないようにプライベートも充実させることを意識してみてください

フリーランスエンジニアが年収アップを目指す際の注意点

フリーランスエンジニアが年収アップを目指す際にはいくつかの注意点があります。懸念点を明確にしたうえで、リスクを回避しながら年収アップを目指すのもコツです。
以下では、フリーランスエンジニアが年収アップを目指すときに注意すべき点を解説します。

無理をして体を壊さないように注意する

体調管理はすべてのビジネスパーソンにとって重要です。特にフリーランスの場合は体調を崩して働けなくなると、その期間報酬は発生しなくなるため会社員時代よりも注意が必要です。長期入院などに発展すると、今受けている案件を途中で断る結果になる可能性もありますから、安定した収入を実現するためにも、普段から体調管理に気をつけて体を壊さないように注意しましょう

怪しい案件やセミナーは避ける

フリーランスエンジニアとしてのノウハウを獲得する際には、セミナーや勉強会への参加も考えられます。しかし、すべてのセミナーや勉強会が良心的なものとは限りません。怪しいものはきちんと調べる必要があります。同じように高額報酬の案件にもトラブルの種が隠れているケースがあります。
クライアントの詳細がわからない案件や、講師のプロフィールに不透明な部分があり、かつ参加料金が不自然に高額なセミナーなどはなるべく避けることをおすすめします

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスエンジニアとして活動する際は、フリーランスエージェントを活用してみましょう。案件探しや営業、契約手続きなどの手間が省けるうえ、個人営業ではなかなか見つからないような優良案件を紹介してもらえる可能性があります。
案件を効率的に探し、安定した収入を早めに確保するためにも、フリーランスエージェントは数社登録しておくことをおすすめします

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まとめ

フリーランスエンジニアのなかには年収2000万円を突破している人もいます。
しかし、相当難しいのが現実であるため、まずは1000万円を目指し、その後さまざまな工夫を凝らしてみるのがおすすめです。働き方次第で年収1000万円は実現可能なので、この機会にフリーランスエンジニアとしての将来設計を考えてみましょう。

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LifetimeEngineer編集部
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