フリーランスエンジニアの面談対策!よく聞かれる質問や落ちる理由とは?

フリーランスエンジニアの面談対策!よく聞かれる質問や落ちる理由とは?

フリーランスエンジニアの案件獲得にはクライアントとの面談が不可欠です。
フリーランスエンジニアの採用は基本的にスキルシートが重視されますが、面談に落ちてしまうこともあります。
そこで、ここではフリーランスエンジニアがクライアントとの面談で聞かれる質問や落ちる理由、面談対策について解説します。
案件を獲得するには”面談力”が大切なので、面談を控えている方は要チェックです!

フリーランスエンジニアは面談がある?

フリーランスエンジニアが案件を獲得する際に面談があるかどうかは案件によって異なりますが、一般的にフリーランスエージェントを通じて案件を獲得しようとする場合面談を行うことが多くなっています。

フリーランスエンジニアに面談がある理由

冒頭の通り、フリーランスエンジニアの採用は基本的にスキルシートが重視されますが、それだけで合格となるパターンは稀であり、ほんとの場合はクライアントとの面談も突破しなければなりません。
フリーランスエンジニアに面談がある理由は何なのでしょうか。

技術レベル、企業・開発文化との相性を確認する

面談は、スキルシートでは把握しきれない技術レベルをエンジニアの直接質問することによってできるだけ正確に把握する良い機会になります。
また、企業文化や開発文化をの相性を確認する目的もあるでしょう。各企業の開発文化や進め方はそれぞれであり、プロジェクトにコミットしてもらうためにはエンジニアの仕事への姿勢や人柄がそれらに合うかを確認する必要があるからです。

勤務条件や希望単価を確認する

面談は単価や勤務条件のマッチングを図る場でもあります。ここで書類の段階だけでは伝わりきらないエンジニア側の持つ要望を確認しなければ、双方ですれ違いが生じ、スキル面でマッチしていても条件面で見送りとなってしまいます。

チームとの相性や人間性を判断する

技術的な能力だけでなく、人間としての相性やチームとの相性もクライアントが面談で注目するポイントです。プロジェクトの多くはチームで行われるので、技術力が高くてもチームメンバーと協働できなければ意味がありません。面談では、そういったコミュニケーションスキルや他人と協力できる人間性を探る質問が出されます。

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フリーランスエンジニアの面談の流れ

企業との面談に臨む男性

では、ある案件にエンジニアが応募した場合の面談~業務委託契約成立までの流れを見ていきましょう。

企業の求人に応募

最初のステップは転職と同じく、企業の求人に応募するところから始まります。
応募者は企業の求人情報を確認し、必要な情報を記載したうえで企業に提出しますが、このときスキルを確認するためにポートフォリオも一緒に求められる場合があります。
無事書類審査を通過したら、面談日程の調整に入ります。

企業の担当者と面談

日程を調整して企業担当者と面談が行われます。
面談では、企業の担当者がフリーランスエンジニアのスキルや経験を詳しく聞き取り、応募者がプロジェクト遂行に見合うかどうか見極めます。
また、クライアント側はエンジニアに判断材料となる情報を与えるため、プロジェクトや仕事内容などを詳しく説明します。

条件交渉(合格した場合)

面談で「スキル、人物、コミュニケーションすべてにおいて問題なし」と判断されれば合格します。その後は仕事の期間や勤務場所、単価などの交渉を行いますが、実際にクライアントと交渉するのはエージェントのスタッフ。事前にヒアリングしていたエンジニア側の希望を先方に伝えながら交渉します。

契約成立

条件がまとまったら契約が成立します。双方が合意した内容を契約書にまとめ、署名をして契約成立となります。

フリーランスエンジニアの面談でよく聞かれる質問

冒頭の通り、フリーランスエンジニアが案件を獲得するための面談と転職活動の面接で大きな違いはありませんが、即戦力が求められるフリーランスだからこそ何度も確認される重要事項は存在します。

今までの開発経験やスキル

今までの開発経験やスキルに関する事項は、面談でよく聞かれる質問かつ何度も確認される事項のです。開発経験ではプロジェクトの規模や担当範囲などを聞かれますし、経験が十分か、言語の習得レベルやツールについても改めて確認されます。
ポートフォリオは実際のスキルレベルを具体的に説明・アピールできる有効な手段なので、ポートフォリオの更新・改良は怠らないようにしたいものです。

困難を乗り越えた経験

困難を乗り越えた経験も面談でよく聞かれる質問です。
プロジェクトでは納期に追われたり、難易度の高い業務を任されたりと、たびたび難局に直面します。これまでの業務において困難を乗り越えた経験を一つ考えておくことでスムーズに回答できますから、エピソードを語る準備もしておきましょう。

チームでの開発経験

単独の実績だけではなく、チームでの開発経験もよく聞かれます。
プロジェクトはチームで行うため、チームに対して貢献した経験や、プロジェクト管理などを任された経験があれば加点事由となるでしょう。

開発の際に気を付けていること、こだわり

チームで開発する場合には自分が書いたコードが他のメンバーに引き継がれたり、プロジェクト途中でのコードの修正や変更が頻繁に行われることが考えられますから、他のエンジニアにとっても読みやすく、理解しやすいコードの書き方が求められます。
要は、いかに他人に配慮したコードが書けるか、ということですから、自分なりの回答を用意しておきましょう。
エンジニアとしての仕事へのこだわりなども語れるようになるとベストです。

リモートワークについて

昨今はリモートを前提とする案件が増えていますし、リモートワークを希望するエンジニアも同じように多くなっています。
フリーランス協会が2022年に実施した「フリーランス実態調査」によれば、以前(2022年2月以前)に比べてリモート案件が増えたと感じるフリーランスは62.0%に及びます。コロナ禍に実施された調査であるため現在は若干減少している可能性があるものの、リモート案件は優秀なエンジニアを集められる案件であり、今後一定数存在し続けるでしょう。
(参照:フリーランス協会「フリーランス白書2023」)
しかし、リモートワークの際は働きぶりがクライアント側からは見えづらいデメリットがあるため、メールやチャットでのコミュニケーションスキル、問題発生時に迅速に対応できるスキル、自宅のリモートワーク環境などについて確認されます。

今後のキャリアプラン

こちらの質問も忘れてはなりません。
理由は、「今後のプロジェクトにどのように貢献し、成長していくかを知りたい」「業務委託契約であっても長期的な関係を構築できるエンジニアを採用したい」「プロジェクトの進行中に新しい技術を取り入れる意欲の有無を確認したい」といったものが多く、上手くマッチすれば収入が安定する長期案件の獲得につながります。

フリーランスエンジニアが面談で落ちる理由

書類審査を無事通過し、面談を設定してもらえる段階になれば合格はすぐそこ……と思いたいものですが、次のような理由から見送られることが多々あります。

スキルや経験不足だと判断された

十分なスキルと経験があっても、面談でそれをしっかりアピールできなかった場合は落とされてしまうことがあります。また、スキルシートと面談の内容がかみ合わない、乖離していると思われてしまうことも敗因になるでしょう
このような“誤解”を回避するためにも、スキルシートを細かく記載するだけではなく、面談で補足説明できるようにする必要があります。

コミュニケーションスキルの不足

コミュニケーションスキル不足が原因で落とされてしまうこともあります。
よくあるパターンは「自分ばかり話している「相手が話して途中に遮る」「物事を端的に説明できない」「相手の目・顔を見て話していない」など。プログラミングスキルやポートフォリオに問題がなくても、こうしたことが原因で落とされてしまうのですからもったいないものです。

エンジニアに求められるコミュニケーション能力とその向上方法とは?

企業の求める人材とマッチしない

応募したプロジェクトとスキルや社風、考え方がマッチしていない場合も落ちる原因になります。
スキルは当然ですが、社風や考えといった企業文化とマッチしなければ、プロジェクトチーム内で不協和音が発生し、チームの士気が下がってしまいかねません。

働き方や単価などの条件がマッチしない

エンジニアが希望する働き方や単価と、クライアント側の要望がマッチしていないことも落ちる理由としてよく挙げられます。クライアント側がプロジェクトに合った働き方や単価を提示してくる一方、フリーランスエンジニア側にもリモートワークや時短勤務、「これぐらいは」という単価の希望があるわけですが、これらの条件が合わなければ合格が難しくなります。

身だしなみに難がある

身だしなみもマイナス要素となって足を引っ張る原因になります
フリーランスエンジニアの面談は商談の場ですから、相手を不快にさせない身だしなみで参加しましょう。身だしなみをある程度整えた方が案件への本気度が伝わりやすくなります。
清潔感があるのはもちろんのこと、ラフ過ぎない服装を心がけることも大切です。
フリーランスになるとスーツを着用する機会が減りますが、案件獲得の面談では活用することをおすすめします。

フリーランスエンジニアが面談を突破するための対策~自己紹介や服装にも注意しよう~

企業との面談に向けて準備するフリーランスエンジニア

上記をふまえ、これから面談に臨むフリーランスエンジニアの方は、次にご紹介する「面談で成功するコツ」を参考にしながら準備を進めていきましょう。

自己紹介は簡潔かつ明確に

フリーランスエンジニアの面談では自己紹介は非常に重要です。自己紹介は、面談の最初の印象を決める重要なポイントであり、自己紹介の仕方でこの先の面談の流れを左右すると言っても過言ではありません。
自己紹介はこれまでの経験や専門分野、得意な技術を中心に話しましょう。経験を話す際、だらだらと長くしないことがポイントです。ベテランエンジニアはアピールしたい経験がたくさんあるかもしれませんが、自己紹介の時点では軽くなぞる程度に抑えておきましょう。

想定問答リストを基に受け答えを練習する

上記でご紹介したよく聞かれる質問のほかにも想定できる質問を考えてリストにし、受け答えを練習しておきましょう。端的に答えられるよう心がけてください
当日までに練習することでスムーズに、わかりやすく答えられるようになります。
なお、にリストは見られないので、ある程度は暗記が必要です。

マナーを守る

当然ですが、面談時にはマナーを守りましょう。時間厳守、相手を不快にさせない適切な服装、礼儀正しい態度、そして丁寧なコミュニケーションなど、社会人として常識的な行動が求められます。

好印象な話し方を意識する

面談では好印象な話し方を意識してください。ポイントは「丁寧かつ端的に」です
一度会社勤めから離れると、つい話し方が疎かになり、自分本位な話し方になることがあるため、ここはぜひ気を付けていただきたいところです。そして相手の話を聞く姿勢も忘れずに。

クライアントやプロジェクトについて理解しておく

面談前にクライアントやプロジェクトについて詳しく調査し、ニーズや要件を理解しておきましょう
エージェントから案件を紹介された時点である程度は理解していると思いますが、油断は禁物です。面談前にもう少し踏み込んで調べて、案件の詳細をしっかり理解しておけば、面談中にその知識を活用してクライアントに自身がプロジェクトに適していることをアピールできます。

疑問点・不明点は積極的に質問する(逆質問)

面談は、体制の整備や業務のスケールなど、実際のプロジェクトに関する詳細を知るための絶好の機会です。疑問点や不明点を持ったままプロジェクトに参加すると、それの後々さまざまなリスクとなりますから、期待外れの結果にならないよう、不明点は面談時に積極的に質問することをおすすめします
また、こうした点を質問することで、コミュニケーション能力や意欲をアピールすることができます。クライアントから見ても積極的な姿勢として高く評価されるでしょう。

プロの自覚・自信を持つ

報酬をいただく以上はプロとしての自覚・自信を持ちましょう。これらが欠けていると態度でわかってしまうものです。
「この人に任せて大丈夫なのか?」と思われないよう、クライアントの前ではプロの自覚と自信を持った言動を心がけてください。失礼ではない程度に強気なくらいがベストです。

ビジネスカジュアルが基本

清潔感、きちんと感が大切です。
具体的にはビジネスカジュアルであり、清潔でシワをよく伸ばしたシャツとジャケットが基本で、女性の場合は華美にならないワンピースも選択肢に入るでしょう。ネクタイは必須ではありませんが、よりフォーマルな印象を与えたい場合は効果的です。
アクセサリーは控えめを心がけましょう。寝ぐせは直しておいてください。
なお、やはりスーツは一着持っておくと重宝します。「ビジネスカジュアルと言われてもよくわからない」という方はスーツで大丈夫です。サイズが合い、清潔感のあるスーツはどのようなシーンでも活用できます。

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まとめ

フリーランスエンジニアとしてのキャリアを築くためには、プログラミングスキルだけではなく、面談を通過する営業スキルも必要です。
流暢に話す必要はないので、まずは丁寧かつ端的に自己アピールことを意識してみましょう。
当日は笑顔と自信を忘れないようにしてくださいね。

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