Webエンジニア3年目で年収を上げる具体的な方法とは?
Webエンジニアとしてのキャリアを積む中で、年収をどうやって上げるかは多くのエンジニアが悩む課題の一つ。特に実務経験が3年目となると初心者から一歩進んだステージに立ち、さらなるスキルアップやキャリアアップを目指す方が増えてきます。
そこで、ここでは経験3年目のWebエンジニアが年収を上げるための具体的な方法を提案します。
Webエンジニア3年目の平均年収は?
はじめに、Webエンジニアの平均年収はどのくらいなのか、確認しておきましょう。
Webサービスの数と利用者が年々増加しているのと比例して、Webエンジニアの需要・平均年収も増加傾向にあります。もっとも、平均年収は専門知識やスキル・経験によって変動するため一概には言えませんが、doda職種図鑑(求人サイト「doda」提供)によると、Webエンジニアの平均年収は416.2万円となっています。
(出典:Webエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】)
また同サイト掲載の平均年収ランキングによると、年代別のWebエンジニアの平均年収は次の通りです。
20代:約367万円
30代:約496万円
(出典:【平均年収を検索】平均年収ランキング 最新版 | doda)
経験3年目の若手エンジニアの年齢層は20代~30代がボリュームゾーンだと考えられますから、Webエンジニア3年目の平均年収は300万円後半~500万円あたりだとみてよいでしょう。
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目標は年収600万円以上!Webエンジニア3年目で年収を上げる方法
Webエンジニアとして3年目を迎え、技術的なスキルは確実に身につけてきたものの、年収に関しては満足できるレベルに達していないのであれば、次に挙げる「Webエンジニアが年収を上げる具体的かつ現実的な方法」を実践してみてはいかがでしょうか。
年収600万以上の企業に転職する
まずは、より年収が高い会社への転職です。ターゲットはWebエンジニアの平均年収である400万円~500万円台を超える600万円以上の給与を提示する企業。
経験の浅いジュニアエンジニアでは応募できる求人も限られているため給与面までこだわれないものの、実務経験3年以上のミドルエンジニアに突入すると選択肢もグッと広がります。
ある程度の即戦力があると見なされる3年目以降のエンジニアは非常にニーズが高く、給与も今までより高く提示される可能性があるのです。実際、3年以上の経験を積んでいると、同じような業務内容でも年収100万円アップを実現できる例がたくさんあります。
もちろん、ただ漫然と応募するだけでなく、ポートフォリオを充実させたり、非公開の優良求人を紹介してくれる転職エージェントにコンタクトを取ったりする必要がありますが、こうした心がけを怠らなければ大幅な年収アップも夢ではありません。
給料が上がらなくて悩んでいるエンジニアは、ぜひ転職を視野に入れておきましょう。
その際はスキルの棚卸しを忘れずに。現在のスキル、経験、できること、できないことなど、強みと弱点をしっかり把握しておかないと、応募先企業にうまくアピールできません。
スキルの拡充
経験3年目のWebエンジニアが新しい技術を学んでスキルを拡充すれば、より高い年収を求める企業からのオファーが増える可能性があります。学ぶ技術を選ぶ際のポイントは「高需要・高単価の言語」、または「最先端の言語」を選ぶこと。時代遅れで需要が少ない言語、単価が低い言語を複数習得しても年収には結びつきません。
AIやブロックチェーン、機械学習、クラウドサーバーの構築スキルは高需要・高単価が期待できるでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)になる
難易度はかなり上がりますが、プロジェクトマネージャー(PM)を目指すことでも年収アップを狙えます。
PMの募集では月給100万円以上の給与を提示していることも多く、経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年)によれば、PMの平均年収は891.5万円です。年収を上げたいWebエンジニアなら目指す意義のあるポストではないでしょうか。
PMへの具体的な道筋としては、在職中の会社内でPMを目指す、またはPM候補のエンジニアとして他社へ転職する方法が挙げられますが、どちらもプログラミングスキルだけでは実現できません。エンジニア3年目であればわかる通り、PMには全体を統括するマネージメントスキルやコミュニケーションスキル、経営学やマーケティングの知識など、管理職としての幅広い能力が求められるからです。責任が大きく、苦労も伴いますが、その分やりがいも収入も得られるポジションであるのがPM。
もし、社内で若手にPMを任せてもらえるチャンスがあれば、積極的に手を挙げましょう。
IT系資格を取得する
100万円以上の大幅な年収アップにはなりませんが、IT系資格の取得もおすすめです。
実際、IT系資格の取得を推奨している会社では、資格を取得すると毎月の資格手当や合格報奨金(お祝いとしての一時金)を支給されることがあり、1つの資格で毎月数万円の資格手当が支払われた場合はそれだけで年収が数十万円アップします。
ただ一点、取得を検討している資格が手当の支給対象になっているかどうかは必ず確認しましょう。
また、転職を視野に入れる場合でも資格は有力なアピール材料になりますから、
など、Webエンジニアとしてのスキル・知識を証明できる資格は取得しておいて損はありません。
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副業する
副業が認められている会社なら、副業で追加の収入源を確保して年収を上げる方法もあります。
たとえば、Webエンジニアにおすすめの副業には次のようなものがあります。
- Webサイト制作
- WordPressやShopifyなどのCMS向けのプラグインやアプリの開発
- プログラミングのコーチやメンター
- IT関連のテクニカルライティング・オウンドメディアの技術監修
- テスターやデバッカー
WebエンジニアはWeb系の知識やスキルが既にあるため、上記のような副業なら始めやすいでしょう。
副業は新しい経験やスキルの獲得できるチャンスにもなりますから、時間的な余裕があれば挑戦してみてはいかがでしょうか。
なお、副業案件の探し方ですが、確実に稼ぎたいのであれば知人からの紹介や、「副業としての参加可」の案件を保有するフリーランスエージェントの利用をおすすめします。
クラウドソーシングで副業案件を探すのも悪くはありませんが、全体的に単価が低い点は認識しておきましょう。
思い切ってフリーランスになる(ただしリスクあり)
最後にご紹介する方法は、フリーランスのエンジニアへの転向です。
会社の賃金規定によって給与が定められている会社員と異なり、フリーランスであれば高単価の案件を獲得したり、複数の案件を掛け持ちしたりするなど、自分自身の選択と意志、スキル次第で“稼ぐ道”を開拓できます。
しかし、案件探しから契約交渉、実際の稼働、納品に至るまですべてを自分でこなさなければならないため、プログラミングスキルだけでは太刀打ちできないのがフリーランス。営業力や交渉力も要求されるので決して楽ではありませんし、経験3年目でフリーランスになるのは少々危なっかしいというのが実際のところでしょう。
また、「いつ案件が終了(仕事がなくなる)するかわからない」「収入が不安定になりがち」「社会的信用が低くなる」といったリスクも無視できませんが、もし、フリーランスエンジニアとして軌道に乗った場合は大幅に年収アップできる可能性が高いのは確か。
経験3年目のエンジニアにしては大きな挑戦になりますが、リスクを覚悟のうえならそれもアリです。
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Webエンジニア3年目で年収を上げようとする際の注意点
年収を上げるための努力は結果的にスキル・キャリアアップにつながり、エンジニアとしての成長を促す起爆剤となりますが、あまりに躍起になると思わぬところでつまずいてしまうことがあります。
経験3年目のWebエンジニアが年収を上げるための行動に出る際は次のような点に注意しましょう。
過度な自己評価は避ける
3年の経験は一定のスキルを持っているとみなされますが、ベテランとは言えません。自信過剰にならず、業界や技術の変化に対応できているか、また自身のスキルが市場でどれほど価値があるのかを正確かつ客観的に判断することが大切です。
安易に転職しない
IT業界は転職が多い業界ではありますが、年収アップを狙ってあまりに短期間で転職を繰り返すと、「また短期間で辞めるのでは?」とマイナスにみられてしまいます。また、転職で年収を上げられたとしても分野やスキル、企業文化が合わずすぐ辞めてしまってはキャリアに傷がついてしまううえ、退職によるブランクが発生すればその間収入が途絶えます。転職は慎重に検討してください。
副業・フリーランスの案件を引き受け過ぎない
過度な労働は健康や私生活に悪影響を及ぼす可能性があります。副業やフリーランスエンジニアとして年収アップを狙う場合は案件を引き受け過ぎないように心がけましょう。
会社員エンジニアが副業する場合は本業への影響にも注意が必要です。
副業・フリーランスの契約内容はしっかり確認する
副業案件やフリーランスエンジニア案件を引き受ける際は契約内容や条件をしっかり確認しましょう。
特に損害賠償の事項については「どのようなことが起きたら、どの程度の損害賠償責任が発生するのか」という点を明確にしておく必要があります。
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まとめ
Webエンジニア3年目の時期は今後の方向性について色々と考え始めるものですが、年収アップを狙いすぎて自分を追い詰めたり、無理して高いリスクを取ったりせず、できる限り着実に年収を増やす方法をじっくり検討してからアクションを起こすことが大切です。
【参考】
doda
応用情報技術者試験
PHP技術者認定試験
Java SE 11 認定資格
経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年)
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