エンジニアを目指すうえで知っておくべきIT業界の基礎知識4選
エンジニアを目指してIT業界やエンジニアのキャリアについての情報を集めていても、ぼんやりとしかイメージできないことはないでしょうか。
この点、やはり実際に現場で働いてみないとわからないことが多いものです。
そこで、ここではエンジニア職未経験の方に向けて、エンジニアを目指すうえで知っておくべきIT業界の基礎知識4選を解説していきます。
エンジニアにはさまざまな職種がある
「IT業界のエンジニア」といっても仕事内容によって職種が異なってきますが、その数はなんと20種類以上に及びます。
プログラミング学習を無事終え、いざ就職しようと思っても職種とそれぞれの仕事内容がわからなければ見当違いな求人に応募してしまう恐れがありますから、本格的な就職・転職活動を始める前にエンジニアの職種について大まかに理解しておきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアは業務システムを設計するエンジニアです。
メイン業務はシステムの設計ですが、現場や状況によっては開発に携わることも。開発した後は実際に稼働させて問題ないか、テストも行います。
Webエンジニア
Webエンジニアはプログラミング言語を駆使して主にWeb上で使用するサービスやシステムを開発します。開発スキルはもちろん、データベースやサーバーに関する知識も必要です。
Webエンジニアはブラウザから見える部分を組み立てるフロントエンドエンジニアと、サーバーサイド(見えない部分、機能や仕組みの部分)のシステムを組み立てるバックエンドエンジニアの2つに大別されます。
プログラマー
プログラマーはシステムエンジニアが設計した設計書をもとにプログラミング言語を使って開発します。つまり、設計書をもとに実際に実装させていく仕事です。プログラミングがうまくいかないときは、仕様書の不備を見つけるのも仕事の一つ。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはサーバーとネットワークの設計・構築から、トラブル対応、定期的なメンテナンスといった保守運用も担当します。ITシステムの基盤を作り上げ、維持していく仕事であり、IT業界になくてはならない職種と言えるでしょう。
なお、ネットワークシステムの構築・運用・保守を担い、安定した通信環境を守ることに特化したエンジニアのことをネットワークエンジニアとも言います。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、クライアントに技術的な面から説明や提案を行う営業職です。
具体的にはITシステムの導入を検討している企業、DX化を目指す企業に対してITの専門知識をフル活用しながら自社のIT製品やサービスを提案し、ときには相談にも応じます。営業職とはいえ仕事の性質上、ITの専門知識と深い理解が欠かせません。
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エンジニアでいる限りずっと学び続ける必要がある
IT業界における技術トレンドの移り変わりは非常に速いため、エンジニアになった後も次々と登場する新しい技術を習得していかなければなりません。
このようなテクニカルスキルのほか、ITインフラの知識、コミュニケーションやマネージメントのスキル、IT業界の動向など、学ばなければならないことが多く、「エンジニアは一生勉強」という覚悟が必要です。特に新しい技術の習得は収入にも大きな影響を与えることは覚えておきましょう。
また、今後携わるプロジェクトや入社する企業によっては英語や数学の基礎知識も必要になる可能性があります。どちらも「苦手だ」と避けたがるエンジニアが多いですが、使えるようになれば仕事の幅が広がります。学んでおいて損はないでしょう。
未経験者は最初SESで働くことが多い
プログラミング学習を終えたばかりの新米エンジニアは、技術力や人手の足りていないクライアント企業へエンジニアを派遣するSES企業(システムエンジニアリングサービス)でキャリアをスタートさせることが多いのをご存知でしょうか。
理由は、SES企業は実務未経験者を積極的に採用するからです。もちろん、SES企業の多くは自社が用意した研修でスキルや知識を身に付けさせてからクライアント企業に派遣します。
多くのエンジニア志望者はSES企業の派遣エンジニアではなく、自社サービス・商品の開発を行う事業会社の社内エンジニアを希望しますが、こうしたポジションは未経験者にとって難しく、非常に狭き門。ですから多くはSES企業でエンジニアデビューするのです。
SES企業の派遣エンジニアとして働くことには賛否両論あるのですが、SES企業には
- 未経験者でも採用されやすいので、早く実務に携われる
- さまざまな職場で幅広いスキル・知識を習得できる
- 実力が身に付けば有名企業の上流工程に参加できるチャンスがある
- SES企業は正社員で採用することが多く、一般的な派遣で働くより経済的に安定しやすい
このようなメリットがあり、新米エンジニアにとっては比較的恵まれた環境を与えてくれる存在でもあるのです。
IT業界のエンジニアは転職が多い
転職サイトに掲載されている膨大なエンジニア求人を見ていてもわかる通り、IT業界のエンジニアは次のような理由から転職が多いといわれています。
キャリアアップのため
新しい仕事にチャレンジしてキャリアアップするために転職することが多いです。
たとえば、テストエンジニアがWebエンジニアへ転向するための転職がこれに該当します。
キャリアアップは今後の年収やキャリアパスに直結しますから、新しいことにチャレンジしやすく、がんばれる時期に、それを実現できるを職場を目指して転職するのです。
IT業界のエンジニアの場合、比較的若手であっても2回以上の転職は決して珍しくありません。
理想の働き方を実現するため
「残業を減らしてプライベートを充実させたい」「時短勤務が認められる会社で働きたい」「リモートで働きたい」など、それぞれの理想の働き方を実現するために転職するエンジニアも増えています。
IT業界は柔軟な働き方を推進する企業が多い傾向にあるため、職場探しが比較的容易であることも転職回数が多くなる原因の一つでしょう。
人手不足で売り手市場だから
IT業界はここしばらく人手不足の状態が続いているため、基本的にエンジニアが優位に立てる売り手市場です。
企業はスキルがあるエンジニアを集めるために採用で好条件を出しますから、現在の職場に満足していないエンジニアはより条件のいい職場へ転職するのです。
いわゆる“エンジニアブーム”でエンジニア志望者が急増しているにもかかわらず慢性的な人手不足状態が続いているのは、このような人材流動の活発化が一因となっています。
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まとめ
エンジニアを目指すうえで知っておくべきIT業界の基礎知識4選を解説しましたが、いくら知識を蓄えても、実際の現場に飛び込んでみなければわからないことがたくさんあります。
目まぐるしく変化するIT業界ですから、常識とされていることがいつの間にか通用しなくなっている可能性もあるわけです。
これからエンジニアを目指す方は、IT業界独特の時流を把握できるよう心がけましょう。
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